ショッキングなニュースが飛び込んで来ました。
元三菱東京UFJ銀行副頭取で日銀委員の方から「更なるマイナス金利による銀行の収益悪化により口座維持・管理手数料の徴収も有り得る」という発言が飛び出しました。
一投資家目線でも同じ目線で「銀行の口座維持手数料の設定はすぐに来る」と考えており、その理由や考えられる対策のメリット・デメリットをまとめます。
銀行の口座維持手数料設定(有料化)はいつ来るのか
実は銀行の口座維持手数料の設置議論の発端は、2017年の元日銀副総裁の発言でしたが、反発も大きくすぐに立ち消えになりました。
ですが、2019年8月末に再度議論に上がり、マイナス金利が進行していく世界情勢と銀行の収益体制の悪化によりもはや避けられない流れになってきています。
銀行勢も収益安定のために手数料導入を進めたいのが本音のようで、日銀のお墨付きがむしろ欲しかったという状況です。
銀行の口座維持手数料設定(=有料化)は「今すぐ」行われてもおかしくない…銀行口座利用者はできる対応をしておくべき
世界的に景気維持のためにマイナス金利が進行しており、バブルが弾けるまでこの状態は続くでしょう。
マイナス金利が維持されれば、各銀行から日銀へ資金を預けると金利を日銀に支払う必要があります。
銀行側はATMの配置や管理などで1口座に対して年間2000-3000円掛かっているとされ、これに加えて日銀への金利の支払いが発生すると、これまでの出金・振込手数料のみでは到底賄いきれません。
銀行も営利企業ですし、海外では既に口座維持手数料は掛かるところが大半です。
正直今すぐ徴収が始まってもおかしくないと思います。
銀行口座維持手数料が設定されるとしてやるべきではないこと
預金を引き出し現金として持っておくことは意味がない
銀行が手数料を取るなら、全額引き出して現金として持っておけば良いじゃん!となりがちですが、以下2つの理由からやるべきではありません。
①銀行口座に全くお金を入れない状態が続くと解約される可能性がある
現在議論に上がっているのは「口座維持手数料の設定=有料化」と「休眠口座(使われていない口座)の解約」です。
預金されている口座からは手数料を取り、使われていない口座は自動解約されていく方向で進んでおり、仮に全額引き出して現金にしていると自身の銀行口座が気付いたら無くなっている可能性もあります。
②入金や振込、自動引き落としを全くしない生活は超不便
銀行口座がもし無くなる or 手数料を気にして入金しないでいると、他銀行への振込や公共料金の自動引き落とし、はたまたクレジットカードも引き落とし先の口座に現金を入金する必要があるため、使えません。
キャッシュレス決済も銀行口座 or クレジットカードとの連携が必須なため、使うことができません。
これでは、1900年代に逆戻りのめちゃくちゃ不便な生活になります。
銀行口座維持手数料の設定(有料化)に向けて、私達がやるべきこと
ネットバンクの口座開設を行い資金を移す
自社ATMなど維持費のかかる設備を持たないネットバンクは、口座維持手数料の導入の必要性が高くありません。
口座維持にかかる費用はATMの機器代や点検、保守、警備費用です。
これらがかからないネットバンクはメガバンクなど大手銀行には無い強みを持っており、手数料導入は行わないのではないかと考えています。
オススメネットバンク①:楽天銀行
楽天銀行は僕が10年弱愛用しているネットバンクで、以下の特徴があります。
- マネーブリッジ設定で普通預金金利が0.1%と大手銀行の100倍
- 振込・入金・支払いで楽天ポイントが付く
- ATM手数料が最大月7回、他行宛振込手数料が最大月3回無料に
- スマホアプリが使いやすい
この中でも特に僕が驚いたのが、スマホアプリの使いやすさです。
金利が高いことや楽天ポイントの付与を考えると、楽天銀行は大手銀行より圧倒的に節約になります。
楽天銀行
ネットバンク最大手の楽天銀行はATM手数料無料制度や、引き出し・振り込みで楽天ポイントが貯まったりと良いことづくし!
金利も0.1%(他銀行の100倍)高くアプリも使いやすいので、僕が10年弱愛用している信頼のおけるネットバンクです。
オススメネットバンク②:住信SBIネット銀行
楽天銀行の次にオススメなのが住信SBIネット銀行です。
- ATM出金手数料・他行振込手数料が共に最大月15回(2回〜)無料
- デビットカード機能の付いたカード(ミライノ デビットカード(VISA or MasterCard))をもらえる
- スマホアプリが使いやすい
住信SBIネット銀行が優れている点は手数料無料枠が多いことと、デビットカード付きカードをもらえることです。
僕は楽天カードと楽天銀行が1枚で使える、楽天銀行カード(クレジットカード兼キャッシュカード)を持っていますが、クレカ(デビットカード)とキャッシュカードが1枚にまとまっていることは便利です。
ミライノデビットカードはポイント還元率がVISAなら0.6%、MasterCardなら0.8%です。
上級カードのミライノデビットプラチナム(年会費11,000円)を持てば、世界中の空港ラウンジが3回/年無料になるラウンジキーや、招待日和が付帯する上にスマートプログラムが2ランク上がり、(大抵の方は)手数料が月15回無料になります。
※僕は現在、真剣に楽天カード・ダイナースカードからの乗り換えを検討しています。
積み立てNISAで金融商品を継続購入し、預金比率を減らす
超低金利の状況はしばらく継続しますし、証券会社も赤字の厳しい状況のため口座維持手数料をいつ導入してもおかしくありません。
ですので、預金からETFなどの金融商品に資産を移しておく方が将来的には資産を増やせる可能性が高いと考えています。
円の価値も一定では無いため、値上がりの期待できる金融商品に資産を移しておくのは世界的に行われている一般的なことです。
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副業禁止でも投資は出来る!初心者は確定申告の必要の無い株式投資(IPO)や守りの投資の積立NISA、iDeCoをやろう
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上記記事でも書いている通り、突然株式投資を始めようと言われても難しいです。
積立NISAであれば、適切な金融商品を選択して毎月自動的に購入してくれます。
積立NISAオススメ①:楽天証券で楽天カードでの積立なら信託報酬手数料以上にポイントがもらえる!
僕が実施しているのはこちらで、楽天カードにて毎月楽天証券のETFの積立をNISA口座にて行っています。
積立NISAは年間40万円まで20年間積み立てることができ、利益には課税されません。
なぜ僕が楽天カードで楽天証券の積立NISAを行なっているかというと
- 楽天証券が取り扱ってる「楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド=楽天ヴァンガード)」に投資したかった
- 楽天カードでの引き落としを行うと、信託手数料以上のポイントを得られる
という2点です。
楽天カードの引き落とし口座は楽天銀行にしており、楽天証券と楽天銀行のマネーブリッジ設定もしており最大限ポイントを得られる状態に。
溜まったポイントは全額積立に利用する設定にもしており、楽天証券・楽天カード・楽天銀行どれも無料なので、積立NISAを行うならこの組み合わせが最強です。
積立NISAオススメ②:住信SBIネット銀行を引き落とし口座にSBI証券で積立を行う
楽天カードなどクレジットカードの積立ではなく銀行口座からの引き落としを行いたい場合、SBI系列で統一する方が特典サービスを受けられます。
住信SBIネット銀行を引き落とし口座にSBI証券で積み立てを行うことで、スマートプログラムという住信SBIネット銀行のランクを3まで簡単に引き上げられ、月7回のATM利用・振込手数料が無料になります。
楽天銀行の手数料を無料にする会員プログラムのランク上げは、資産残高や頻繁な取引が必要になりハードルが上がりましたが、住信SBIネット銀行はSBI証券と連携するだけで簡単にランクを上げられます。
楽天銀行ユーザーの方で中々ランクが上がらず手数料が…という方にはオススメです。